【弔電の送り方】葬式の際の電報に載せるメッセージやマナーを解説

電報

訃報に接し、葬式に出席できない場合に送るお悔やみの電報が、弔電です。急いで送らなくてはならないケースも多いですが、事前に知っておきたい送り方やマナーを解説します。

弔電の送り方・宛名やタイミングは?

弔電はインターネットや電話で申し込みます。申し込みには次の情報が必要です。

  • 宛名と続柄
  • 送り先
  • 葬式の日時
  • お悔やみのメッセージ

弔電の宛名は喪主にするのが一般的です。喪主がわからない場合は「〇〇(故人)ご遺族様」などのように送ります。また送り先は、故人や喪主の家ではなく葬式会場にします。

送るタイミングは、葬式に余裕を持って間に合うよう通夜までに送るのが通例です。通夜までに間に合わない場合は、遅くとも葬式の3時間前には届くようにしましょう。

弔電のマナーは?

弔電には、送る際に気をつけるマナーがいくつかあります。2点紹介します。

◇忌み言葉や重ね言葉の使用を避けよう

弔電で使わないほうが良いとされる言葉が「忌み言葉」や「重ね言葉」です。不吉なイメージや不幸が続くイメージを与える言葉を避けて送りましょう。

忌み言葉は「死ぬ」などの直接的に生死を表現する言葉で、「ご生前」などの表現にします。また重ね言葉は、「再び」や「重ね重ね」などです。他にも、音のイメージが良くない「四(シ)」なども避けましょう。

◇敬称に注意しよう

お悔やみのメッセージには、故人の家族へのお悔やみの気持ちを書きます。故人に向けてではなく受取人(喪主)に向けたメッセージを書くことになり、その際の独特な敬称を使い分ける必要があります。

  • 故人が受取人の父:ご尊父様(義父の場合はご岳父様)
  • 故人が受取人の母:ご母堂様(義母の場合はご岳母様)
  • 故人が受取人の夫:ご主人様
  • 故人が受取人の妻:ご令室様

上記は丁寧な言い方ですが「お父様/お母様」などの呼称でも問題ありません。仕事関係か友人関係かなど、故人との間柄で判断するとよいでしょう。

弔電に載せるお悔やみのメッセージ

多くの電報サービスが、よく使われる電報の定型文を用意しており、弔電も定型分から選んで送ることができます。ただし、宗教によって避けた方が良い言葉や表現があるので注意が必要です。

例えば弔電や弔辞でよく耳にする「ご冥福」は仏教で使用される言葉ですが、キリスト教や神道、仏教のなかでも浄土真宗にはふさわしくありません。

仏教で宗派が不明な場合は「ご冥福」の使用を避け、「ご尊父様の訃報に接し謹んでお悔やみ申し上げます」などとするとよいでしょう。

神道では「御霊の安らかなることをお祈りいたします。」などの文章を用います。またキリスト教では、「神の御許に旅立たれたお母様の眠りが安らかであることを心からお祈り申し上げます」などが一般的です。

まとめ

普段は使わない敬称などさまざまなルールがある弔電。マナーをも守りながら、故人やご遺族を悼む気持ちを添えて送りましょう。

タイトルとURLをコピーしました